大切なペットのために毎日できること
獣医療の進歩やフードの改良でペットの平均寿命は確実に伸びています。しかし残念ながらペットは人間と比較すると非常に早いスピードで歳をとっていくことを忘れてはいけません。大切なパートナーをいつまでも元気に過ごさせてあげたい。ペットオーナーがペットの健康のために毎日できることはたくさんあります。
健康管理の5つのポイント
1.体重
加齢とともに、特に高齢期になると運動量が低下してきます。いつまでも成長期と同じ内容のフードと量ではカロリー過多になりがちで肥満になりやすくなります。肥満は人間同様に老化を早め生活習慣病のリスクも増大します。関節にも好ましくありません。ペットの健康状態を把握する第一歩は体重管理です。日頃から体重を記録することをお勧めします。
2.フード
子犬(猫)、成長期、高齢期では必要とするカロリーや栄養素が異なります。 各フードメーカーには成長(ライフステージ)に合わせたフードが用意されていますので、ライフステージにあったフードを選んであげましょう。 また、飼い主が食べているものを欲しがることがありますが、人間の食事はペットにとって塩分や脂質が多いので、与えることは好ましくありません。 可愛くおねだりされるとついついあげたくなりますが、ペットの健康を考えて、しつけることも大切です。
3.運動
加齢とともに運動量が減ってきます。フードをかえるとともにペットに適度に運動させることをこころがけましょう。 運動をしないとますます体力や足腰が弱るばかりでなく、内臓疾患のリスクも高まります。「活発だったペットが最近寝てばかりいる」と気づいたら短時間でも散歩に連れ出すよう心がけましょう。
4.免疫力
加齢とともに低下する生体の維持機能の一つに免疫力があります。ペットに関する正確なデータはありませんが、人間の場合免疫力は20歳前後をピークに次第に低下していきます。個人差もありますが40歳代でピーク時の50%、70歳で10%程度とも言われています。免疫力が低下すればウイルス、細菌などによる感染症ばかりでなく、ガンをはじめ生活習慣病のリスクも高まります。また年齢に関係なく免疫バランスが崩れるとアレルギーやアトピーの発症リスクの増大やそれらによりQ.O.L(クオリティオブライフ=生活の質)が低下してしまいます。
5.サプリメント
ライフステージに合わせたフードはその年齢に必要なカロリーや栄養素が効率良く摂れるように考えられていますが、フードと適度な運動だけでは健康管理は充分とは言えません。たとえば高齢期の大型犬種で気になってくる関節のケアなど積極的に関節形成に必要な必須成分をサプリメントなどで補給してあげることも重要になってきます。同じように加齢とともに低下する免疫力をサプリメントでケアすることもペットの健康維持に有用な方法の1つです。サプリメントは不足しがちな栄養素や機能性成分を補給することを目的につくられています。ですから運動と同じように普段から毎日続けることをお勧めします 。